遥か西から

イスタンブールに留学中の大学生のブログ 帰ってきました(トルコに)

人生初の高速道路ぶった切りを経験し
なんとかホストの家に辿り着いた

そのホストの彼と、ホストの彼女と
一夜を共にし今日はブラチスラバ市内観光へ

なんでもホストはブラチスラバのホステルで働いていて
自分でツアーを組んで観光案内をしているらしい
でもおお代はタダ。
お客さんが払いたい分だけ払うっていう感じらしい
チップみたいな感じですね

僕、いろんなホステルに泊まったり
色々な人と会ってきて
たくさんの人にすごい親切にされてきました。
今度はその手渡された優しさを誰かに渡したいなぁ
とずっとこのヒッチハイクの中で思っていて
その一つの手段として ホステルで働いてみたいなぁと

ホステルっていうのは
一つの部屋にたくさん2段ベッドを置いて
共用スペースにたくさんの人が泊まる感じのところです
基本的に寝るところも、キッチンもすべて共用なので
泊まっている人同士の距離が凄く近いんですね。心理的にも
ニュルンベルクで飲み明かした時もホステルでした

そういうところで会う人たちって
基本的に一期一会なんですよね。
だから貴重な出会いというわけではないですが
どこかで会って別れて はいさようならって
日常生活を送っていたらあまりない
でも それでもまたねと
どこかで会えることを願って別れる
心から思ってはいないかもしれないけれど
何となく僕の目にはそれがとても美しく映ります

単純に新しい人と出会っていろんな話するって
それまで自分がいた環境にない
新しい話を持ち込むことだから
すごい刺激的 なんていうかホステルが好きです僕は
何言いたかったのかわかりませんが
とりあえず今度は自分が提供する側に回るつもりです。

そんなこんなでブラチスラバ観光。
街自体そんな大きくなかったので
2~3時間で終わりました
そのあとホストの実家に行く
電車に乗らなきゃいけなかったので
急いでいたというのもあるけど


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青い教会。かわいい

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何気なく見つけた小道 カラフル


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Man at workと呼ばれる彫刻
2つエピソードがあって
一つ目はこの彫刻が車の死角にあるため轢かれ
近くにMan at workの標識がたてられることになったこと
もう一つはこの彫刻自体が盗まれたこと。誰が盗むんやこれを…


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お城。周りから見ただけ。クラクフ城の方が俺は好きかな

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スロバキアのソウルドリンク 日本で言うカルピス的なポジション
僕はあまり好きじゃありませんでした ストレートに言えば
まずいコーラ


とまぁさぁ~~~っと見て観光が終了し
電車に乗り込みます。この旅初の長距離電車
と言っても1時間くらいでしたが。僕は疲れて寝ちゃってました
そしてホストの家族の家へ。マジで田舎に泊まろう!です

家に着くなりお母さんが温かく出迎えてくれました
なんでも今英語を勉強してるとのことで
積極的に話しかけてきてくれて嬉しかったです
何歳になってもチャレンジ精神忘れないその姿勢見習いたい
お腹すいてるか!?と聞かれ、そこそこ減っていたので
スープをもらいました
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作っている間ずっと、Hokkaido Hokkaidoと言っていてなんだ!?
と思ったらこのかぼちゃスープがHokkaidoという名前だそう。
なぜなんだろう…かぼちゃの原産地が北海道なのかな
なんとなく驚きました


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これは豚肉のゼリー えっ!?って思うかもしれませんが
美味しい ワインに合いそうな味 スロバキアの伝統料理だそうです

この日はとりあえずこんな感じで食卓を囲んで
そのあとホストの友達と合流して
地元のバーに飲みに行きました
僕はバスケ見るのもやるのも好きなんですが
この二人もそうらしく 明日バスケ近所の体育館でやるから
やりにいこうぜ!と誘ってくれました

そんなこんなでこの日は家に帰り就寝
マジでローカルな体験を味わってました
そして次のはこのホストのおばあちゃんちへ行くらしい。
マジでローカル

次の日 車でおばあちゃんちへと向かいます
多分40分くらいかな 畑に囲まれた郊外でした

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入って早々 ピロシキを作ります

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コネます 頭でかいねぇ君

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茹でます こんな感じになりました
水餃子みたい 日本にもこんなのあるよって言って
何個か手で餃子作るみたいにやりました
ピロシキは専用の小さい型抜きみたいなので型を取ってました


美味しい昼食を済ませ、また来た道を戻ります
サイズの関係上写真が載せられなかったんですが
このあと家の近くの公園の豚とロバとヤギにりんごとパンをあげに行きました
なんかもう字面がすごい。ロバとヤギと豚て。

このあと家に戻り、日が暮れてきたところで
ホストの彼女も合流 昨日のホストの友達とバーに向かいました
そう お酒を交えてのバスケです
21時スタートとのことだったので それまで飲みました
タクシーで体育館へと移動し いざバスケ
最初はもうしんどすぎて体がついていかなかったのですが
体があったまってきたのか 後半は楽しめました
夜にバスケしたのなんていつ以来だろ。中学校かな。
夜練っていう、ゲーム中心の緩い練習があったんですが
それを思い出しました だらだら片付ける感じとか
三々五々みんな散っていく感じとか。

いい感じに疲れて、家に戻って ベットに入ります
たった二日間でしたが 
家族の一員になれたような気がしていました
すごく淡々と描いてしまいましたが、
この日ベッドの中で振り返った二日間の思い出はとても暖かく
毛布以上に体の内側を優しく暖かく満たしてくれました。

最後に家族みんなでご飯を食べたのはいつだったろうか。
僕の家は家庭仲が悪く、父も母も忙しかったので
いつ最後に家族で食卓を囲んだかすら思い出せません
高校3年生の時も受験勉強があったので
22時過ぎくらいに帰ってきて
一人で晩御飯を食べる生活が続いていました
大学に入ってからは一人暮らしで。

言葉も国籍も人種だって違うし
過ごした時間だって微々たるものだけど
テーブルを囲んだ椅子にホストの家族と座るだけで
僕には家族と呼ぶに充分なものとなりました
すごくあたたかかったから。

心のどこかで仲のいい家庭にずっと憧れを持っていて
自分の家族とまた全員でご飯を食べたいとずっと思っていました
でももしかしたらそれは 僕の望んだ食卓は
一緒にテーブルを囲んでくれる人で
笑顔で僕を受け入れてくれる人で
楽しくお酒を一緒に飲める誰かのお父さんで
美味しいご飯をこれでもかというほど出してくれる誰かのお母さんで
それを慣れた様子で冷静に、
でもどこか楽しそうに見つめる誰かの息子で
僕の望んだあたたかい家庭は
もう手に入らないものだと思っていたけれど
そんなことはなかった 目の前にあった

朝ご飯を一緒に食べて おばあちゃんちにいって
一緒にピロシキを作って 公園に行って動物に餌をあげて
友達とお酒を飲んで バスケをして 帰って
疲れたから寝て。

何気ないこんな日常が凄く懐かしく感じて。
まるで小さいころに戻ったみたいに
遊んで疲れて眠る子どものように
その日は眠りにつきました

この日は本当に 振り返って思えば
人の優しさに心から触れた日だったと思います
こんな風に誰かをあたたかい気持ちにできるなら
次は自分が誰かを
同じような気持ちをもって生きている人を
あたためてあげたいなぁ。




次の日の朝、ホストがヒッチハイクのできそうな場所まで
僕を連れて行ってくれました。
次の目的地はハンガリーの首都、ブダペスト。
だだっ広い道路で、またヒッチハイクを始めます。
包んでくれたカシューナッツ、チョコレート。
それともらった優しさを、あたたかさを大切に胸にしまって。

ありがとう。

雪山登山を終え、ひたすら雪の降り積もるザコパネを後にします
この日はスロバキアの首都、ブラチスラバへ。
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前日にマークしていたガソリンスタンドへと向かいます が

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雪がやべぇ。マジでやばい
路側帯みたいなところを歩いていたのですが
車と路側帯の道幅が狭すぎて通れない
そのわきに道らしきものがあったのでそこを行きます

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いやめっちゃ沈みますやん。
僕184㎝あるんですが膝上ちょい超えるくらいの深さ
ちょっと写真だとわかりにくいけど
え?なんでこんな深い?だってさっきまで歩いてた道が
肩くらいのところにあるんだけど…
ふとここに来る手前、街中にあった用水路を思い出しました

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あ、これか。俺は今用水路の上を歩いてるのか。
町はずれの方だからか積もりっぱなしになってたのか
気づいたところでもう出るところがないのでひたすら足を前に出します
出せば出すほど沈んでいく やべぇ 腰まで雪が来てる
なんとか小さい橋の手前まで来たので脱しました
普通に深さ2mはあったと思います

危機を脱し、ガソリンスタンドへ着きました
30分ほどやっていると 英語の話せる方に
「ここからは誰もスロバキアに行かないよ」
とのこと おい 嘘やん
俺の雪の中のもがき返してくれ

スロバキアに行くには、ザコパネ手前の街で分岐する道を
ザコパネ側ではない方に行かなければいけなかったので
その街に行こうとしていたのですがその後も捕まらず。
もうこのままザコパネから直接行くルートにしよう。。。
と思い立ち今度はバスを使い別のガソスタまで。


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それがこのガソスタ もうね 周り見渡しても山 ひたすら雪山
そしてくそ寒い 吹雪が襲ってくる これは田中邦衛でも死ぬ
なるべく短期決戦で片づけたい!!と必死の思いで交渉します
しかしみなさん基本的に英語が通じない
でもみなさん優しい 俺が「道を聞いているんだろう」と思って
スロバキアまでの道を教えてくれます わかってる それはわかってる
で その方向に行くか?とそれとなくジェスチャーで聞いても行かない
まずヒッチハイクをしているということが伝わらない
ほんとにみんな口裏合わせてんのかってくらい同じ反応をする
道は聞いてない 乗せてほしい、、、
そして吹雪 さみぃ あきらめずに1~2時間粘りますが
誰も乗せてはくれず。 正直もう泣きそうでした
そこにガソスタの店員さんがやってきて一言


「ここでヒッチハイクはしないでくれ」


えっふ。もうメンタルボロクソ
とりあえず段ボールだけもらい、奥の方へと歩いてみます
路上ヒッチハイクができそうな場所があったのでそこでやっていると
5分と経たず止まってくれました。
俺のあの時間はいったい何だったんだ。

そのドライバーさんに国境付近まで連れて行ってもらい
また雪の降りしきる中ヒッチハイクをすることに
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英語とデンマーク語とポーランド語を話すお兄さん
今年からデンマークで働くらしい
ありがとう 拾ってくれなかったら寒くて死んでたよ

しかしこの道 通る車がマジで少ない
ほんとに町はずれ中の町はずれみたいなところでした
まばらに通る車に向かってもはやSOSを送るような気持ちでヒッチハイク

しばらくやってるとお爺さんに話しかけられました
何言ってるか全くわからん。とりあえずヒッチハイクしてることは伝わったみたい
あと俺が日本から来ていることも伝わったらしい
それでもなお話続けてくる ここからブラチスラバは無理だよ
300㎞くらいあるよ みたいな 全部推測ですが
こっちとしては全部承知の上なのです。 わかってるんです
難しいことも 遠く離れていることも 寒すぎて死にそうなことも
車が少ないことも それをひたすら訴えかけてきます
言葉はわかりませんが お前はあほなのか?みたいな感じです

ガソスタでのフラストレーションも溜まっていたので
マジでイライラしました わかってるから、わかってるからと
ずっと言って、でもヒッチハイクはするんだと示していたのですが
それでもやめとけ、無理だよみたいなことをずっと言ってきます
知らんがな。俺はやるって決めて諦めずにやってるの!
あなたの言っていることは全部承知の上でやってるの!
もうほんとにわけわからん。
言葉が通じない相手になぜあそこまでちょっかいを出せるのだろう

おじいさんもあきらめて帰っていきました。何だったんだ一体…

でも おじいさんが言ってたことは的中し
その後も車は無残に俺の横を通り過ぎていきました
スロバキアに入れるだけでいい あとはそうすれば別ルートを探せる
とりあえずここから出られれば…と思っていると
ついに一台車が止まってくれました。
きた!!!

その車にはお母さんと娘さんが乗っていて
フランスでやるスキー大会に向かっている道中とのことでした
つまりポーランドからフランスまで
ずーーーっと車でドライブするらしかった 鬼か
どこに行きたいのか聞かれたのでブラチスラバと答えると
「あんたラッキーね!私たちもブラチスラバ通るから途中で降ろしてあげるよ」
と。


きた!!

来ましたこのパターン。一発で行けるやつ
めっちゃラッキーだったほんとに

ただ、車内は少し気まずかったです、、、
なんでかというと渋滞。高速道路が渋滞していたので
そこを避けて通っていたのですが、その道も渋滞。
トラックがスリップして脇道に転倒しているのを2台目撃しました
無理もない すんごい雪の山道だもの
そんなこんなですごい遅いペースで進みます
なんとなく車内の雰囲気も悪い。
特に話すこともなくひたすら進み続けました

そして目的地・ブラチスラバ手前
下ろす場所を相談していて ブラチスラバ市内を通る
高速道路の脇にガソスタがあったのでそこで降ろしてもらって
あとはトラムでホスト先に向かおうと思っていました。

ただ、このガソスタへの道が複雑だった。
ガソスタに通じる分岐の道を逃してしまい 通り過ぎてしまいました
仕方がないので次のガソスタで降ろしてもらうことに
運転手からは「だから手前で降ろした方がいいって言ったのに…」
と肩を窄めて言われました。 最後まで気まずいぜ!でもありがとう

とりあえずブラチスラバに着くには
反対車線に乗り換えなければなりません 通り過ぎちゃったから
反対側を見ると 向こう側にもガソスタがあったので
パリでやったように脇道から回れないか店員さんに聞いてみることに

とここで 一人の男性に話しかけられます
「ヒッチハイクしてるのか?」と パリから来たんだと答えると
今俺はオーストラリアに向かう途中なんだ!と元気に答えます
ん?聞き間違いかな?オーストリアはすぐ隣だしこのままいけば行けるしな…
もうこの人の旅は終わるんだろうなと。
そうやね。オーストリア行くんだね?というと

「いや、オーストラリアだよ!インドの方通っていくんだ!」と。
まじかい兄さん。あんたすごいね しかもヒッチハイクで?
なかなかにイカれてんな… 彼は今どこにいるんでしょう
世界にはいろんな人がいるなぁ 俺はまだまだ小さい

中々にびっくりしたところで
店員さんに反対側に回る方法がないか聞きます
言葉が通じないのでジェスチャーで。

すると彼女は 反対側の方を指さし
人が歩く手遊びをトコトコと宙に遊ばせ
口笛をピューと勢い良く吹き 笑顔で親指を俺に( ´∀`)bグッ!

いや( ´∀`)bグッ!じゃねぇよ。
今までの中で一番安心感のないサムズアップだわ。
横切れと。ビュンビュン車の通りすぎるこの高速道路を。
なんでもほかに道はないらしい。やるしかないのか…

テント類がバックパックから落ちないように確認し
自分がこれから渡る道路をチェック。
中央分離帯にフェンスがあって横切れないようになっている
でも登り切れない高さじゃない。ギリなんとか行ける。
心を決め、いざ参らん
すごい勢いで通り過ぎる車のタイミングを見計らって
もう一気にダッシュ 
高総体のバスケの試合を彷彿とさせるダッシュ
第一関門突破!分離帯の茂みに隠れる
よく見るとフェンスもクソボロボロ
真ん中くらいの高さまで下がっている
ごめんよスロバキアと思いつつ
フェンスを自分が楽に跨げる高さまで押し下げ
フェンス突破。あとは車線もう一つを横切るだけ。
警察に見つかったらまずい。しゃがんでタイミングを伺う。
行ける!!!

男熊谷、スロバキアの高速道路を無事ぶった切りました。

もうなんかアドレナリン出まくりで
今なら何でもできる状態だった俺は
視界に真っ先に入ったおじさんに市内まで連れて行ってくれるよう頼み
無事ヒッチ成功 興奮冷めやらぬライドでした。
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マツダの車に乗るお二人。めっちゃ乗り心地よかったので
将来買えるように頑張ります

その後トラムに乗り、見つけたホストの家へ。
ホストの彼女と同棲する部屋の隅のベットが今日の寝床。
ある意味野宿より辛いものがある。
寝るときにイチャイチャの音が
壁を通さずダイレクトに耳に入り込んでくる。
唇をかみしめながらその日は眠りにつきました。
なかなかこの日は命を賭した記憶があります。

というわけで、ブラチスラバに着き
次の日はホストの実家へと向かいます。
すさまじいほどにもてなしていただきました。
今でもその温かさを覚えています。
次回はスロバキア・ノヴェザムツキィに泊まろう!です

ありがとうございました!


負の遺産であるアウシュビッツ博物館を訪れた後
ポーランドからスロバキアへと向かいます

クラクフはポーランド南部の街なんですが
ポーランド・スロバキア間って山でしかない。
道が山を避けるように走っているので
ヒッチハイクも難しくなるかと思っていました

この時は電車を使って 
一番効率のよさそうなガソスタに向かいました
いつものように声をかける 一発目
近くの高速わきのガソスタまで連れて行ってくれるらしい
早。 1分かかりませんでした

2台目は子連れのお父さん
娘さんをスキーに連れていく途中だったらしく
目的地の近くまで行くらしかったので乗せてもらいました
僕の目的地のスロバキアのPopradという場所を伝えると
なんでそこ行くの?なんもないよそこと言われ
それよりポーランドのザコパネに行きな!とアドバイスを頂いたので
なるようになるさ精神でザコパネへと向かいました
なんでも山中にある湖が凄いきれいなんだとか

しかし季節は1月 真冬 そして雪
山間の小さな集落であるザコパネは
もうほんとに雪 ひたすら雪
お家がかわいい なんでもザコパネスタイルと呼ばれる
建築様式らしいです そのまんまかよ

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このシーズンはスキースノボなどウインタースポーツが賑わってるらしく
珍しく大盛況の街


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ザコパネスタイル 急傾斜の屋根が特徴的

例のごとくホステルを探し
その日はとりあえず何もせず眠りにつき
次の日の湖雪山登山に胸を躍らせていました

そして起きるとなにやらリビングが騒がしい
二人組のアジア人の女の子がチェックインを手続きをしていました
Where are you from?と話しかけられたのでJapanと答えると
二人は韓国から来た大学生 しかも21歳 同い年
なんでも俺の事韓国人だと思って声をかけたとか
僕いつも海外旅行に行くと少なくとも日本人には見られなくて
いつも韓国人だと思われます
本場の人騙せるくらいだからよほどなのかな

しかもこの二人もその湖に行く途中だったので
生き方があまりわからなかった僕も同行してついていくことに
二人ともあまり英語が話せなかったので
たどたどしく会話しつつの道中

バスに揺られること1時間くらい
雪山のふもと 登山口につきました
この日はすごく雪が降っていました もう視界真っ白

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でも山はほんとに綺麗
これまで建築物しか見てこなかった僕の目を潤すように
自然の美しさがなだれ込んできました

そんなこんなで
2,3時間雪山を歩き続け
ついに待望の湖とご対面!!

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雪!!


いやもう当然のごとく雪
そりゃそうだよね 凍ってるよね湖
ちなみに夏はこんな感じらしい 全然違うわ
Panorama-Morskiego-Oka


凍った湖の上に雪が積もってもうただの銀世界でした
銀というか白 日光がないので輝きを放たない
とりあえず写真は撮っておく

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これ湖の上です バリバリ凍ってます バリバリ積もってます

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今朝の女の子二人と山道で合流した韓国人のお母さん
子どもを連れてここまで来ていました
常にふてくされていたけれど…

3時間の徒労を少し無駄にされた気分でしたが
まぁ楽しかったのでよしとします
下りは割と楽でした

帰りのバスの中 もうつかれてぐっすりでした
遊び疲れて眠るでかいおっさん21歳
僕は寝るときめっちゃ敏感で
誰かが部屋に入る音一つで目が覚めるんですが
このヒッチハイクを始めてから快眠が過ぎる
心身共にすり減らしまくってます

ホステルに着くと 女の子二人組が
韓国料理を作ってくれました
名前なんて言ったか忘れたけど おいしかった

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鶏肉と辛いスープ

この日のホステルは人が多かったことを覚えています
ブラジルから来た親子二人
ポーランド人一人
日本人一人 韓国人二人
ポーランド語と韓国語
ポルトガル語を少し教えてもらいます
どの人と会っても
この手を使えばだいたい仲良くなれる気がします
自分の国とか文化のことを伝えられることを
嬉しいと思うのは誰でもいっしょなのかな

楽しくリビングを囲んだ後
疲れた体をベッドまで運びます

アウシュビッツのこともあって
僕はそれまで自分の中にあった固定観念みたいなものを
考えていました 韓国のことです

正直 僕はこれまで見てきたメディアのイメージ
数々の韓国の行動から 韓国はあまり好きではありませんでした
心のどこかで苦手なイメージがずっと付きまとっていました

アウシュビッツで向き合うことの大切さを痛感し
ふわっと考えていた先にこの出会いがありました
包み隠さず言えば 一緒に湖に行こうと誘われた時も
あまりいい気はしなかった 韓国人だったから

でも一緒に雪山を登ってみたら
いい人たちだった 途中で会ったお母さんは
お腹すいてるでしょうとパンをくれた
お母さんの子どもは 人見知りしながらも
一緒に雪合戦をして 楽しい時間を過ごした
嫌っている対象であるはずの日本人の僕を
道がわからないなら一緒に行こうと誘ってくれた

自分が恥ずかしくなった
メディアで見てきた
批判されている国の人々は
僕にとてもよくしてくれている

確かにレーザー照射だったり
領有権の問題だったり
嫌いになる要素はたくさんある
でもだからと言って韓国人全員が
日本を嫌いなわけがない
一部の過激な人がそういったイメージを拡散させて
偏った韓国人像を信じ込んでしまう 僕みたいに

物事は一つの側面からだけじゃ見て測れない
いつもテレビで、twitterで、ネットでみる情報は
本当に一部のものでしかない
何が真実かは自分で決めること

少なくとも今僕は、韓国人が好きです
それがこのヒッチハイクで得て僕が決めた真実の一つ

今はまだ両国バチバチの関係だけど
いつの日か手を取り合って
渡り合っていける日が来ればいいと
そう思わせてくれた一日でした。

そして翌日
お次はスロバキアの首都
ブラチスラバへと向かいます
顔面に痛いほど突き抜ける雪風の中
ヒッチハイクを続けるおじさんの命運やいかに

読んでいただきありがとうございました!

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