遥か西から

イスタンブールに留学中の大学生のブログ 帰ってきました(トルコに)

観光地がコンパクトにまとまった
ドレスデンを満喫し 見つけたホストの家へ

IMG_20190107_145702
バイバイ ドレスデン

ホストの家を探すために練り歩きます
なにやら少し治安の悪そうなところにたどり着きました
やたらと多いペンキの落書き 夜 
なぜか路上に置いてある液晶テレビ
それを物色する人 信号青なのに立ち尽くすおばあさん
でも割ともう見慣れた風景 こういうところは結構多い

そして家にたどり着きました
出迎えてくれたのは電気系統のお仕事をするお兄さん
連絡を取っていた方とは違ったのですが
シェアハウスをしているそうです なるほどね
気さくな方で 料理まで作ってくれました

僕が連絡を取っていた方は大学の講師をしており
まだ仕事中とのこと 地理学の先生だそうです
ほどなくして帰ってきたので 3人で料理を食べます

この講師の方も若いころはよくヒッチハイクをしていたそう
部屋の中にはたくさん紙の地図が貼ってありました
近くのガソスタがオススメとのこと ありがとう
なんとなく僕の経験的に
大学の先生とかってそういうことしないイメージなんですが
色々な人がいます 職業につきまとう固定観念がぶち壊れますね

電気系統兄さんが朝6時!から仕事とのことでもうお休み
ありがとう 料理美味しかったよ

IMG_20190107_212426
初の変顔ショット ノリがいい二人でした

そしてこの後この講師の方と二人でお酒を飲みに
ビールをご馳走になりました

何を話したかうろ覚えなんですが
この人が初めてヒッチハイクをしたときの話をしたと思います
本人曰くもうあまり覚えていないとのこと
そうなんです 人間って忘れる生き物
僕自身も何を話したかちゃんと覚えてるわけではありません

今こうやってふらふらしている時間
きっと死ぬまで忘れないと思います
でも「ヒッチハイクをしたこと」は覚えていても
「誰と話して何をしたか」は忘れてしまう
忘れないようにこうやって書き留めたり
写真を取ったりしているけれど 限界があるよね 悲しい

でも ふとしたときに
こうやってあった人たちのことを思い出すときがあります
良く思い浮かぶのが 英語の単語を思い出すとき
「あの人この単語使っててそれで覚えたなぁ」
とか 僕は良くそうやって思い出します
僕の使っている言葉は たくさんの人と出会って
離せるようになった言葉です なんかそうやって考えると素敵

多分 大学の先生とかパイロットとかフリーランスとか
単語一つだけ見ても このヒッチハイクのこと
きっと思い出すんだろうなと思います
かけがえのない時間を生きているんだなぁとしみじみ

帰り道 何気ない話をして帰りました
日本人ベジタリアン説 ああそれ草食系男子ね
逆は肉食系っていうんだよ というと
ニクショク ソウショク と復唱しつつ
初めて覚えた日本語だ と笑いながら言ってくれます
きっとこの人は ベジタリアンとか 
そういう単語を見るたびに僕を思い出すのかな
記憶の片隅に出会ったことが残ってくれているだけで嬉しい

そして次の日の朝
電気系統兄さんはもう起きたときにはおらず
講師の方が朝ご飯を作ってくれました
これから仕事に向かうそう
お互いに背を向けながら各々の場所に向かいます
この日は久しぶりに晴れました


IMG_20190108_085352
晴れたといってもこの程度 たまに入る日光が嬉しい

昨日オススメしてくれたガソスタへ向かいます
3~40分くらいして車を見つけました
ガソスタでやると段違いに早い

リアキャリーを装着した車 
何やら机を運んでいる様子
なんでも官公庁セール?みたいなので割引されていて
買ってきたのだそう

この人とも英語でコミュニケーションを取るのが難しく
あまり話せなかったのですが
乗っていたワーゲンが非常に乗り心地がいいことを伝えると
嬉しそうにしていました

なんでも息子がヒッチハイクをしていたらしく
多分僕に親近感を抱いたのでしょうか
拾ってくれました
こうやって広まっていくのもいいね

IMG_20190108_093913
近くの高速のガソスタまで。 ありがとう!


そしてまたヒッチハイク開始
しかしなぜだろう ここの人たち冷たい
会話すらしてもらえず遠ざけられることもしばしば
ガソスタだと早いけれど 路上でやるのと違って
ドライバーの感情がダイレクトに伝わるので
心的ダメージが割と大きいです

1時間ほど経ったでしょうか
一度声をかけて断られた車がクラクションを
僕に向かって鳴らします

「ちょっと寄り道してからならベルリン行くけど 乗るか?」
と声をかけてくれました もちろん!
「みんな君のこと冷たくあしらうから」と
僕の様子を見ていて拾ってくれた様子
涙ちょちょ切れるよ、、、

この方のお仕事は再生可能エネルギー関係とのこと
身近なもので言えばソーラーパネル
実際この日も農場にソーラーパネルを備え付けるための
下見のために小さな町に寄っていました

IMG_20190108_110211
こんな感じのところ 日本人で初めてここに来たの俺じゃね?
と言うと そりゃそうだとのこと そりゃそうだ


一時間ほど車の中で待ちます
多分寝てました 正確に言うと間違いなく寝てました

そしてベルリンへ 別れの間際
日本人の写真撮るときにやるポーズやってくれよ!
と言われん?なんのことだ??とはてなマークでしたが
あ、これか これって日本独特なのね


IMG_20190108_133821
荒れ狂う前髪

そしてつきましたベルリン
ホストはもう例のごとく見つけてあったので
家へと向かいます しかし腹減って死にそう
WiFiキャッチもかねてピザ食べる

ホストの家に到着し 荷物を下ろす
なんと4つの仕事を掛け持ちするスーパーウーマン
コーヒーを頂き ベルリンの街へ繰り出します 
外はもう暗い

IMG_20190108_170424
西と東の検問所 Checkpoint Charlie
ビル街の間にいきなりぽつーんと出てきます
少しがっかり

IMG_20190108_180325
IMG_20190108_180944
夜に行ったユダヤ人虐殺追悼のためのお墓
割と観光客はいましたがものものしい雰囲気でした

そんなこんなでベルリン初日は終了
次の日にもう出発してポーランドに行こうと思っていたのですが
疲れていたし ホスト曰くまだまだ見るところがあるそう
仕事のうちの一つとしてツアーガイドをやっているのだから
間違いない ということで延泊しました

次回はベルリンからポーランド・クラクフまで
今回もありがとうございました!

酸いも甘いも味わったプラハから
再びドイツはドレスデンへと向かいます

Screenshot_2019-01-11-18-33-40

と その前にプラハでホストしてくれた方とのお別れ
一児のシングルマザー フリーランスとして
在宅ワークをしています

この方のお家に行って最初に僕を出迎えてくれたのがこちら

IMG_20190105_173843

な、なんと お麺ではないですか…!
しかも床に座って食べるタイプ ここは日本か
聞けばこの方元夫が中国人だったそうで
アジア料理には精通しているらしい
なんということでしょう たくみもびっくり

部屋が一つ空いていたので
僕はそこに泊まらさせていただいてました
このホストの方 朝6時に起きて
家で仕事して 子どもが起きたら世話をして
僕が家に帰ってきたのが
22時か23時ころだったかと思うんですが
そのときもお仕事していました すごい 
女の人は強い

この方には日本のお母さん事情について
よく聞かれました
僕の母は働いているのかとか
日本で女性が働くのは普通かとか
彼女自身がそうだから
気になったのだろうなと思う

お父さんはスペインで
フリーランスのお仕事をしているそうです
だから家には基本的にいない
お父さんと子どもがSkypeで何やら算数の勉強を
しているのが聞こえてきていました

麺をすすっているとき
机越しにその子が落ち着きなく遊んでいるのが
嫌でも視界に入ってきました
チェコ語で何を言っているか分かりませんが
お母さんもそれに対して何か言っている様子
夕方18時の家庭っていう感じ
お母さんがご飯を作っているのを
待ちきれない子ども

なんとなく自分の子どものときのことを思い出しました
僕の両親は仲が悪く
あまり話しているのを見たことがありません
僕が大学一年生の時に離婚しました
今でも仲のいい家族を見ると
なんとなく行き場のない気持ちになります
コンプレックスみたいなものですね

この子は親子三人で
手を繋いで出かけたりするんだろうか
Skypeだけじゃきっと足りないよなぁ
お父さんは帰ってくるのかな
そんなことをぼんやり考えつつ過ごしていました

強い母の背中をみて元気に育っていってほしい限りです
英語話せるのに口きいてくれなかったボーイ
おじさんは少し寂しかったよ

そんなこんなでお別れを告げました
彼女は忙しく 僕の相手をしている暇などなかったのを
申し訳なさそうに思っていました とんでもない

プラハは本当に素晴らしい街なので
また来るよ、何歳になってるかわからないけどね
と伝え軽く笑い合って 扉の前でお別れ
またいつかきっと来ます 今度は僕も家族を連れて

IMG_20190106_102608
ばいばい プラハ

小一時間ほど歩き
ヒッチハイクができそうな場所を探します
高速への入り口を発見 早速開始

パリでヒッチハイクどん詰まりしているときに
僕の目の前で颯爽と女性の方が
車を掻っ攫っていったのですが
僕はその人を見てヒッチハイクを学びました
コツは笑顔で手をひたすら振りまくること
あと根気よく待つ
これやってると ドライバーさんたちが
反応を何かしらしてくれます
笑顔で手を振り返す人もいれば
親指を下に突き立てて不快な顔する人も
何はともあれ 認識されているのが嬉しいです
無反応が一番悲しいよね

1時間ほど経ったでしょうか
一台車が止まってくれます
高速道路上のガソスタまで連れて行ってくれるとのこと
この方女性だったんですが
私もあなたくらいの頃
ヒッチハイクしてたのよと話してくれました
こういう人結構いっぱいいます

「男だからできることだよね」
なんてよく言われます ヒッチハイクです
確かに男に比べたら女性の方が
危険が多いのは明白ですが
それでもやってる人はいっぱいいて
無事に帰ってくる
やりたい人はやればいいと思います
男の運転する車には乗らないとか
やり方はいくらでもあるしね
ちなみにこの方には今までで初めて
写真キャンセルされました そこは守るのね

続いて30分ほど待ち
男性の方がドレスデンまで連れて行ってくれることに
この方なんと職業パイロット
パイロットの運転する車に乗る 気分は副機長
でもこの人 僕らがイメージする
航空会社に勤務するカチカチの制服着たパイロットではなく
個人セスナとかを運転しているそう
大きなところに入って縛られたくないし
オートモードがあんまり好きじゃないから
自分で自由に操れて気軽にやれる方を選んだそうです
かっこよすぎるだろ
俺なんて電車でGOで満足してたのに

そしてもう一つの顔はアプリ・ソフト開発
二足わらじどころか二足マーチン 高スペックすぎる
しかも自営業とのことでした 世の中いろんな人が一杯いるなぁ

なんとなく 1つの職業に就いて
1つの会社に働き続ける
っていうのが普通な感じがまだしていた自分には
こういう人との出会いはすごく刺激的
好きなことはやりたいことは一つだけじゃないし
やってみるまでわかんないもんな

そうこうしているうちに
ドレスデン郊外に下ろされました
バスに乗って街の中心に行きな とのこと
しかしここで問題が一つ ユーロがない
プラハのローストビーフとビールに17€払ったツケが来る
しかしなんとこのおじさま これでバスに乗れよ!
と2€をくれました 機内サービスならぬ
車内サービス
ありがとう バスに乗りドレスデン中心部へ
IMG_20190107_131222
プラハとドレスデンおそらく寒さはそれほど変わらないのですが
この方は基本半そで ドイツに着くと「こっちはあったかいな!」
とか言うんですが 違いが僕にはわかりませんでした ありがとう

IMG_20190107_151326
IMG_20190107_181925
IMG_20190107_144720
ドレスデン風景 十分きれいなんですがプラハの後だと霞む

ドレスデンに着いたところで
次回はベルリンまでを書こうと思います!
ありがとうございました

基本的に僕のこのヒッチハイクは
「行きたい場所があるから行く」
というよりかは
「ヒッチハイクをしたいから行く」
という気持ちの方が強いです

なので特に目的地も定まっておらず
宿の見つかりそうな大都市を転々としています
基本的に各国の首都を目指す形ですね
一応軽く調べてはいますが
僕は歴史に疎く 建築物を見ても スゲェ
としか思えない残念な男なので
そのときそのときで行きたい場所は変わります
目的地さえも一期一会です

その分 予期せぬ美しい街 感動する場所に
出くわした時の感動はすごく大きい
プラハはそんな街の一つです
僕はこの街にいい意味でも悪い意味でも感動しました

前回の記事でも貼りましたが
プラハは街並みがとにかく綺麗。
もはや街全体が観光地です

IMG_20190105_200622
クリスマスマーケット?がまだ残っていました
冬の観光はヨーロッパに向かないといわれますが
観光客も少ないし 雪の積もる綺麗な建物も見れるし
クリスマスもあるし 僕はそこまで悪いとは思いません
天気は基本的に悪いけれど

IMG_20190105_213813
こういう隠れた誰もいない路地裏がすごい好き
スマホの待ち受けにしています
IMG_20190106_102848
何軒も連なった赤い屋根の家
庭に埋めた柿の種もクレヨンの落書きもありませんが
美しい 曇りでも風情があってとてもきれいです


基本的に僕が好きなのは
目的地を決めずにあてもなくぶらぶらして
見つかった面白そうなところに向かうことなんですが
プラハはそんな僕にとって大好物の町でした

そんな感じで街中を歩いていると
一つ博物館を見つけます

IMG_20190106_175004

おわかりいただけただろうか
その名もSEX MACHINE MUSEAM
好奇心しか湧かなかった僕の足は
この場違いな博物館に一直線に向かいました

中に入ると

IMG_20190106_171412

おっふ。
一発で趣旨のわかる素敵なお出迎えでした
というわけで下ネタ満載の記事になります
苦手な人はそっと戻るボタンをおしてください

これは入るしかねぇとさながらインディジョーンズのごとく
ワクワクしながら受付へと向かう

博物館に入るときは学割があるかどうかを聞くのが基本
しかしここは内容が内容である
この博物館に学割を適用したところで
いったい学生の何に貢献するというのか
ナニにしか貢献しないだろう

とは思いつつも一応学割ある?と聞いてみると
あるよ と。 あるのかよ。
プラハの性教育は進んでいる ここにも春が来ていた

いざ行かんと勇ましく足を進めると出迎えてきたのがこちら
IMG_20190106_171700

おっっふ。
壮大なレセプション これにはヒルトンも勝てない
いったいどんな趣旨で飾っているのか 説明を読んでみる
IMG_20190106_171742

あれ?
 KANAMARA MATSURI…
こやつ日本から来ておる

IMG_20190106_171757

なんてこった
同じ日の丸を背負いし者たちが
東欧の地で奇跡的に巡り合ってしまった
背負うというよりかはぶら下げているけども

ちなみにかなむら祭りは神奈川県で行われている
Penis Festivalとのことです(*説明欄より)
子どもを授かるように祈るためのお祭りだそうです

そしてこの博物館
日本のものはこれだけではなく
他にもありました
IMG_20190106_173051
優美な息子さんですこと
芸者専用の大人のおもちゃだそうです
日本の文化はこんなところにまで轟いていていました
僕が見渡した限りではアジア圏で
この博物館に所蔵されている展示品は 日本だけである
陽の出づる国から昇るのは太陽だけではなかった

この博物館は人間がエロのこととなると
いかにクリエイティブになれるかということを体現している
たとえばこちら

IMG_20190106_173938

なにこれ?と思うかもしれませんが
これ中がスクリューになっていて
水道から出る水の勢いで中が回転し
俺たちのウナギを刺激するという代物
アホである。なんというかひたすらにアホである
どこからこんな発想が生まれるのか

IMG_20190106_172550
これを描いた画家はいったいどんな気持ちでこれを書いたのだろう
便器のような椅子が展示されていたのですが
その使用方法が記してある どのシュチュエーションで使うのこれは

ではここでクイズ
これは何に使われるでしょうか

IMG_20190106_173257

とても大人のおもちゃには見えない
おもちゃというよりかデカすぎて遊具になってますが






正解は








IMG_20190106_173305

セルフスパンキング器でした!!!
手元のバーで後ろのこのおしりをたたく棒を発射・装填できるそうです


あほすぎる。

でも大好きだぜこういうの
開発した人とお酒を飲みかわしたい衝動に駆られる

中には水蒸気を利用した大人のおもちゃもあり
産業革命の波は止まるところを知らねぇなと
忍びなさを感じる さすが大英帝国 もうEU抜けていいよ

後この博物館 説明の文がシュール
たとえば

IMG_20190106_173855
このぬいぐるみ 上と下のギャップが激しすぎますが
この説明文 うまく訳せてるか不安ですが こちら
IMG_20190106_173848
”テディベア―テディベアが大人のおもちゃへと姿を変えた。
このちんこ最速1分に60回の速さで振動する。”


なんというかもう突っ込みどころありすぎて拾いきれませんが
このとき英語を勉強してきて本当によかったと。ええ。そう思いました。

そしてこの博物館 意外にも女性の方が多かったです
というかカップルの方も
そしていたるところから笑い声が聞こえてきます
きっとこの世界の共通言語は
英語じゃなくて笑顔だと思う と高橋優は歌っていますが
その笑顔の隣にはエロがあるのです
笑う門に訪れるナニかなのです

しかし国籍関係なく笑えるというのは
本当に素晴らしいことだと思います
ニュルンベルクで飲み明かした時もそうでしたが
人種の壁も言葉の壁も超えて
笑顔でいられることは本当に素晴らしい

そしてこの博物館最後のシメ。
1920-50年代のAVがなんとタダで見れます
白黒です 中は小さいシアター形式になっていて
僕が入ったときはもうすでに満員でした
みんなおんなじタイミングで笑って
おんなじタイミングで声を上げて
なんという一体感
中学の時の合唱コンクール以来だ
平和はここにある エロは世界を救う

次のG20はぜひSEX MACHINES MUSEAMで
世界の課題を笑顔で解決してほしいと思います

ではこの辺で。
たくさんの粗相を失礼しました。

↑このページのトップヘ